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自分たちが思っている以上にチャンスはある!若いうちは変なリミッターをつけないでアグレッシブに行動あるのみ!

漆畑 慶将
株式会社OKPR 代表取締役社長

経歴

メディアコミュニケーションから広報、宣伝、マーケティング支援を手掛ける株式会社OKPR代表取締役。兵庫県出身。学生時代より個人事業主としてWeb制作やメディア運営などで起業する。大学時代に東京ディズニーランドやスターバックスなどのアルバイトを経験し、在京民放テレビ局へ。その後、株式会社美人時計(現:BIJIN&Co.株式会社)や株式会社三菱UFJ銀行への出向を経て株式会社OKPRを創業。2020年2月には株式会社VOYAGE GROUP入りする。同年4月からは情報経営イノベーション専門職大学客員教員を務める。課外活動としてサムライ広報会も主宰する。

事業内容

OKPRは、デジタルとPRの力で、ブランドの新しい価値や魅力を再定義するコミュニケーションカンパニーです。PRのプロフェショナルとして、ブランドの欠かせないパートナーとなり、 価値あるコンテンツを世の中に届けるため、企画戦略から施策運用まで一貫して提供しています。

PRに大切なコミュニケーションという観点

―今の時代、必要不可欠となった”デジタル”を”PR”と組み合わせ、商品やサービスに対する価値観をポジティブなものにし、何回でも利用したいと思ってもらえるPRを行うことが株式会社OKPRの得意領域です。「PRはコミュニケーションを進化させたもので、やり方次第で商品やサービスに対するお客さんの価値観は変わってくる」と漆畑さんは言います。
良い商品を作ることで商品の体験価値が高まり、SNSで拡散され、前日より検索ランキングが上がる、そしてそれをメディアが取り上げるといった一連の行動。これにより自然な口コミが増えていきます。その為には、手元の作業であるメディア発信や広告制作に留まらず、商品やサービスの良し悪しについて様々な視点や全体像で俯瞰することが大切だそうです。

伊藤:PR業界に興味を持った理由は何ですか。

漆畑:前職が広報のスタートアップだったのですが、当時(2015年ごろ)は「スタートアップといえば広報」というのがようやく浸透してきたタイミングでした。しかしながら、周囲の広報のやり方を見ていると「情報を小出しにすることが正義」といった話や「商品さえ良ければ、お客さんは注目するはず」といった方針の会社も見受けられ、それによって事業が上手く行かなくなってしまう会社も目の当たりにし、この問題を変えないといけないなと感じました。また、東京以外のエリアと東京の会社とで、広報に関する情報格差も顕著だったので「ちょっとスポットライトの当て方を変えてあげるだけで、商品やサービスが皆に認知してもらえるのに、なんでそれに気付かないんだろうな」と思っていました。

―そんな漆畑さんの原点は小学生時代に遡ります。兵庫県から千葉県への転校を機に新しいことを始めたいと考え、小学校6年生の頃から中学生の間、ウェブ制作を行っていたそうです。

伊藤:新しいことを始めようと思ったのはなぜでしょうか。

漆畑:兵庫県にいた頃、伊丹市という野球が盛んな場所に住んでおり、同じ市の同級生に今やプロ野球選手として活躍する坂本勇人くんや楽天の田中将大くんがいたんです。けれども、千葉県に引っ越すと野球よりサッカーが盛んで。スポーツで生まれるコミュニティ以外も必要だなと思ったところと、早くビジネスの勉強がしたいというのがありました。商売をして稼ごう、というよりかは自立する為の方が強かったですね。実際、兄弟が多かったので早く一人暮らしがしたいという構想があり、そういったサバイバル精神から生み出したうちの一つかなと思います。

―続く高校時代は学校生活にあまり強い思い入れが無く、当時内緒でやっていたディズニーランドでのアルバイトが生活の中心になっていたことも。最大で週6日シフトを入れたこともあったといいます。

スイッチが入ったら徹底的にコミット

伊藤:週6日も働くことが出来た原動力は何だったのでしょうか。

漆畑:スイッチが入るタイミングが自分の中であるんでしょうね。周期なのか世の中の流れなのか分からないですけど、何かやりたいと思った時に、たまたま合致したところに、バババッとコミットするっていうタイプなんだなと思いますね。

―大学時代は色々なアルバイトをしていた漆畑さん。ディズニーランドの他、スターバックスの店員、JRの駅員、ビルの警備員、塾講師、自動車保険のコールセンター、家電量販店の店員、と多岐に渡ります。

伊藤:その原動力は自立したいというところから来ているのですか。

漆畑:なんか大人のキッザニアじゃないですけど、お金を頂きながら職業体験が出来ることや、お金を頂きながら苦手を克服して成長させてもらえる環境ってすごいなって思っていました。電話が苦手だったのでコールセンターのアルバイトをする、メールを送るのが苦手だったのでチャットサポートでアルバイトをすることで克服できるだろうって考えがありました。

伊藤:苦手なものに挑戦することにハードルは感じなかったのですか。

漆畑:さすがに今からテレアポして、携帯電話とか浄水器とかを売れっていうのはキツイですけど、自動車保険のロードサービスセンターでの電話対応や、ITサービスのチャットサポートって困っている人を助けるっていう社会的意義があるなと思っていました。

伊藤:行動の原理としては誰かの役に立ちたいというのがあるのでしょうか。

漆畑:はい、社会的インパクトを残したいっていうのはありますね。

伊藤:テレビ業界に入ったのはなぜですか。

漆畑:端的に言うと、世の中の裏側がもっと知りたくなったんですよね。
ディズニーランドで働いていた時、当時は”接客といえばディズニー”と言われていて、働く人それぞれに良いプライドがあったんです。けれども、人事システムや昇進制度が複雑なところがあったりと。表面だけでは見えない成り立ちや、社会を支えている裏側の世界を体験したことが背景にあります。
あとは今のタイミングでしか入れないところを選択したいという思いもありました。まだおぼろげながらではありますが、起業もありかなと思いはじめていたこともあったので、ちょっとした興味本位もあってらの世の中の裏側に触れられるかなというところの中でテレビ局を選択した感じですね。ちなみに面接ではディズニーの時の話しかしてなかったと思います。笑

―テレビ局に入社したのは東日本大震災直後のタイミングも重なり、怒涛の日々だったそうです。また所属部署での仕事はアナウンサーの読み原稿やフリップ、テロップなどの文字情報のチェックなどでした。日本が復興に向かい、さらにITが進化していく中で、これはゆくゆくはAIに任せれば出来るようなものではないかと感じ、自分なりのバリューや社会的意義をもっと味わえる環境へと思い、次の道を踏み出しました。そんな中で積極的に声を掛けてくれたベンチャー企業に転職することになります。

伊藤:ベンチャー企業でPR業界に本格的に接するようになったということでしょうか。

漆畑:テレビ局にいたので、その際にはちょっとぐらい絡みはありました。ただベンチャーでは本格的に管理本部の管掌として、広報の1人として採用されたので、PRをどうやるかっていうのはそこで学んだ感じですね。

伊藤:ベンチャー企業時代に印象に残っていることはありますか。

漆畑:美人時計という今で言うとインフルエンサーマーケティングのはしりのようなサービスをしている会社にいたんですよ。テレビ朝日でやっている全力坂という、女の子がひたすら坂を走るっていうのがあるじゃないですか。あの企画とのタイアップや、タレントを使った企画などを色々なところに持って行って。バーターというか、あまりお金を掛けることなくタイアップのような形で認知が広まっていったのが良かったですね。

様々な視点を持つ・物事を俯瞰する

伊藤:仕事で心掛けていることはありますか。

漆畑:色々な視点から考える、俯瞰してみることはすごく大事にしていますね。ある意味、斜に構えることで、当たり前のことも別角度の視点で見てみたり。独りよがりの考えにならないように常に色々な立場の人の話を聞いたりしました。超越した存在であれ社長にも物申すときは物申しましたね。あとは同世代より少し上の先輩を、社外に持つことで新しい視点が入ってきたというのはあります。メンターのような、自分を引き上げてくれる先輩を外に持つということが俯瞰的に見たり考えたりする上でとても大事になるかなと思います。

―独立したきっかけは所属していた会社が株式上場を選択肢から外したこと、少年期に感じたスポットの当て方によりサービスや商品の認知を広げることに取り組みたかったこと、そしてスタートアップにいる中で起業がしたくなったことがあったそうです。

伊藤:将来的にどんな世界観を作りたいか、どんな問題を解決したいかといったビジョンをお伺いしてもよろしいでしょうか。

漆畑:Public Relationsという意味でのPRを、もっともっと日本中に広めていきたいっていうのが第一にあります。また複眼的な視点を如何に持つかっていうのは、経営者にも一般の働いている方にも言える話ですので、1つの物事に対してあらゆる方向での視点を広げる為の活動をし、社会と良い関係を築いていくというのがOKPRでやりたいことです。事業的にOPKRで目指したいところとしては、日本の中でナンバーワンのPR会社になっていくことです。

多様性に触れ視野を広げる

―20代で取り組んだことの中から30代、40代となるにつれて人生の道が絞られて狭まっていく、また可能性は色々なところに広がっているのだから、若いうちは様々なものに触れ、選択肢の幅を持っておくと良いと語る漆畑さんに学生へのメッセージを頂きました。

漆畑:自分達が思っている以上にチャンスはありますし、情報はめちゃめちゃあるので、まずは自分の近くにある情報をどう捉え、取り入れていくかを考えられると、もっと視野が広がるようになります。私が学生の時より繋がりたい人に繋がれるようになりましたし、話を聞きたい人に聞けるようになっているのでそれをポジティブに活かしてください。
若いうちは思ったらその通りに行動してもそんなには怒られないと思うので、そこは変なリミットをかけず、思いのままにやってみてもいいと思います。
また自分が積み重ねてきた一つ一つの選択の意義を見てみると面白いと思っています。PRやマーケティングだと、例えばコンビニ寄って買った飲み物ってなぜそれを買ったのか、行動に理由があると思うんですよ。流行りのTikTokに出てきた物だからなのか、昔からよく飲んでいるからなのか、その選択の背景を考えると、世の中のコミュニケーションの使われ方がどうなっているのかという気付きの一歩になると思います。

伊藤:漆畑さんが日本一のPR会社を作る上で、多くの仲間が必要になると思うのですが、どんな方と一緒に働きたいですか。

漆畑:「積極的に自分から何か発信をする」というところがあると嬉しいです。何かに埋もれちゃうことって今の時代すごく多いかなと思っていて。今、世界にある情報って世界の砂浜の砂の数と同じくらいあるという話があります。自分の情報をすくいあげてもらうには、その人のいるその砂浜の足元に落ちていないといけないんですね。例えば砂を光らせるとか、その人の行きそうな所に砂をまいておくとかをすることで情報は拾い上げてもらえる。チャンスを待つだけでなく、こちらから掴みに行くアグレッシブさが大事ですね。何かを仕掛けていくことに果敢にチャレンジしてほしいなと思います。

伊藤:ありがとうございました。

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