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自分を変えるのは難しい。それなら環境を変えて、そこで新しい自分に出会おう。

経歴

麻布学園から現役で東大文科2類に進学し、現在二年生で経済学部内定。connect space(同)代表。東大起業サークルTNKの副代表を務める。

急激に生活が一変したコロナをきっかけに、人生や将来について深く考えるようになり、起業することを決意。

KBCというビジネスコンテストでYJcapital賞を受賞し、ソニーと東大主催のIGNT社会連携講座の支援プロジェクトに、現在代表として参画しているconnect spaceが採択されたことをきっかけに、本格的な事業化が始まる。現在は1年半にわたる、塾でのメンター経験や、家庭教師等での経験も活かしつつ、塾向けに生徒一人一人に最適な指導を提案する、SaaSサービスの実証実験を塾に導入する形で進めている。 将来は、起業家且つ研究者として学問と実践の架け橋になることで、この世界にポジティブな差分を生み出すことを生きる使命としている。

※東京大学の進学選択制度について

東京大学入学時は、全員一律で教養学部に所属し、2年生の時に進学する学部を決める。入学時に分かれる文1,2,3や理1,2,3からそれぞれ多くが進学する学部があり、文2であれば、それが経済学部となる。

―五百籏頭さんは、進路決定を大学後にし、入学後のできることの選択肢を広くとれる進振り制度があり、かつ、優秀な人が集まると言われていたことで東大をめざしました。幼い頃から強い知的好奇心があり、一本に絞るのではなく、色々なことに挑戦することが個性だと考え、高校時代はオーケストラ・テニス・スキーを兼部し、両立させていたそうです。それぞれの部活で「もっと練習に来い」、「一本に絞れよ」といった批判はあったそうですが、最終的には、「あいつはああいうやつだから」と思われることによって乗り切っていたと言います。

選択と集中

―「選択と集中」という印象を受けるのですが、どうやって身につけたのですか。

五百籏頭:環境としてそうせざるを得なかった、というのはありますね。自分の好奇心のために三つも部活を兼部していたからなのですが。集中しなければいけない時期をスケジューリングしていました。勉強は気付いたら追い詰められていますし、部活の両立に関しても、冬はスキー部の合宿でいなくなるので、その分は戻ってきた後に補填して頑張らないといけませんでした。最初はダブルブッキングばかりでしたが、なんとか調整していました。今はやらないことリストを作っています。例えば、6人以上の飲み会は行かないとか。あとは、寝る直前に毎日簡単な日記を書いているので、何かしていないと寝る前にすごい後悔してしまいます。それもあって、午前中から仕事やすべきこと、読書をする為に、毎朝8時に仲間とzoomをすることをずっと習慣化しています。これは生活習慣を整えたり、積んどくも解消できて、個人的にとても気に入っている習慣です。

―次は大学時代に話を移したいと思います。経済学部を選んだ背景は何ですか。

五百籏頭:数学が得意で、それを活かせるかなという思いで文科2類に入ったので、それほど深く考えていませんでした。ただ現在は、社会を変えるために起業と学問という方向性が見えてきたかめ、経営学科もある経済学部にそのまま進学しようと考えている感じです。

―ビジコンを始めた経緯を詳しく教えてください。

五百籏頭:一年生のときずっと遊んでいて、2年生でコロナが流行ったタイミングで、予定が全部潰れてしまいました。どうしようとなって、その時孤独の時間になってやっと何をするか考え始めました。最初は結構迷走してて、ブログやYoutubeを始めてみたり、色々ビジネスプランを考えてみたり、プログラミングを勉強してみたりしていました。とりあえずあがきはじめたという感じです。

インプットの一番効率の良い時期は18歳くらいなんですが、全力で学ぶのであれば、今しかないなと思いました。自分が社会的にポジティブなインパクトを与えたいと思っているので、そうなるには普通に生きてたら無理だよなと思い、何かを変えなきゃいけないと思ってあがき始めました。そうしてたらたまたまビジコンに出てたという感じです。

社会にポジティブなインパクトを与えたい

―社会的なインパクトを与えたいと思ったきっかけは何ですか。

五百籏頭:きっかけとなるようなことは何個かあったんですけど。基本的に周りの人を少しでも幸せにできたりとか、場を楽しくできることに、自分もすごい幸せだなあと思いまして。世界にポジティブな差分を生み出すっていうのが自分の使命だと思っていて。差分というのは、一言で言えば、自分がいることで周りが少しでも幸せになる(負が解決される)ということです。自分がいるかいないかの世界線で、前者の方が良かったよねっていう風にしたいです。その差分が自分の存在意義になると思っています。 ―そういった価値観はコロナ期間中に環境をどんどん変えていって、辛い中でどうすべきかを考えていって出来たものだそうです。新しい環境は知的好奇心に基づいて選んでいたと言います。

―五百籏頭さんの今後やっていきたいこと、作りたい世界観をお聞きしたいです。

五百籏頭:今後に関しては、connect spaceが3月の最初に実証実験が終わるので、効果が良く、且つ大手塾会社との契約交渉が取れそうであれば、規模を拡大させようと思っています。SaaSとして大きくなる為に、大手のパイを取れるかどうかという仮説検証をつい最近始めたので、うまくいくどうかを判断します。無理だった場合は、アイデアベースではビジネスプランは5個くらいあるので、他のアイディアを試してもいいんですが、基本的には起業になるのかなという感じです。

学問と実践の架け橋となる

―今後の人生でどうしていきたいのかお聞きしたいです。

五百籏頭:自分は昔から学者になりたいと思っていて、自分の持っている大きな課題の一つとして、学問の知見が実践の場で活かされていないというのがあります。今のconnect spaceのコンセプトにもつながるんですけど、めっちゃ優秀な人が学問の世界に進んでいて、色んな価値のある研究が成されているのに、それが実際の世界ではあまり活かされていないんですよね。これはすごくもったいないなと思っていて、自分は起業家という立場で実践に立ちつつも、アカデミアの世界にも一歩足を踏み込んで、学問と実践をつなぐ架け橋になりたいなと思っています。最終的には実践を通じて得たものを、自分の集大成としての思想にまとめて、学問の世界にお返しできたらなっていうのが50代くらいまでのプランです。そこからはそのプランを継続しつつ、教育の世界に戻って若い世代に何か残せたら幸せだなと。今はconnect spaceを本気でやっていますけど、考えている世界観であればこれからもやっていきたいなと思っていますね。

―学問と実践の場を繋ぐというところを詳しくお聞きしたいです。

五百籏頭:一言で言うと、学問での知見を実践の場(日常)に落とし込んでいく、ということです。具体的に言えば、connect spaceは教育心理学の実証研究で効果が出ていることを基に生徒を診断して、その生徒の特性に最も合った指導プランを提案するというビジネスなんですが、そういう意味で学問の良さを実践に持っていこうと思っています。本当に優秀な人たちが作り上げた学問の世界の知見を、実際の世界に活かしていけるように仕事をしていきたいなと思っています。

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